暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「チョコで認知症予防?」というご報告です。
チョコレートに認知症予防の効果が期待できる。そんな研究成果を、大手菓子メーカー「明治」や愛知県などがまとめ、発表しました。発表によると、実証実験の結果、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに、脳の重要な栄養分となるたんぱく質の一種「脳由来神経栄養因子(BDNF)」を増やす働きがあることが分かったという。BDNFは記憶や学習などの認知機能にかかわる栄養分で、65歳以上では年々減るとされる。
昨年6月中旬から4週間かけて行われた実証実験には、市民ら347人が参加。カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを毎日25グラム食べ、摂取前と摂取後の血中のBDNF濃度などを調べた。共同研究者によると、実験の結果、摂取前には1ミリ・リットルあたり6.07ナノ・グラム(ナノは10億分の1)だったBDNF濃度の平均値が、4週間後には7.39ナノ・グラムに上昇したという。今回は摂取時の条件を指定せず、性別や年齢別の分析も行っていないが、同研究者は「一緒に摂取するものとの組み合わせなどで結果が変わる可能性もある。ほかの病気の予防も含め、次のステップでの調査を検討したい」と話している。
今回の研究について、他の研究者は「認知症予防には、適度な運動に加え、認知症になりにくい食べ物をとることが重要。チョコレートがその可能性を秘めていることを示唆する大きな一歩だ」と評価している。