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男性ホルモン低下でうつ?

佐藤浩明

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米国の研究によると、テストステロン値が低いことと、男性がうつ病になりやすくなることには関連があるようである。テストステロンが境界値のため専門医に紹介された男性らは、一般集団の男性と比較して、うつ病やうつ症状になる確率がより高かった。
 ジョージ・ワシントン大学の研究者らは同研究で、テストステロンが境界値のため紹介された20~77歳(平均年齢48歳)の男性200人のデータを解析した。収集された情報には人口統計学的特性や既往歴、薬剤使用、性腺機能低下症の兆候と症状、うつ症状の評価、うつ病の診断歴または抗うつ剤の使用などが含まれた。
 一般集団におけるうつ病の割合は6~23%である一方、被験者ではその割合が有意に高かった。被験者の56%がうつ病またはうつ症状、あるいはその両方があると診断された。さらに、研究に参加した男性の4分の1は抗うつ剤を服用していた。それらの男性は肥満の割合が高く、運動している割合が低かった。最もよく見られた症状は勃起障害、性欲減退、早朝勃起の減少、気力の低下、睡眠障害であった。臨床医はテストステロンが境界値の男性に対して、うつ病やうつ症状、過体重、不健康なライフスタイルの因子をスクリーニングすることを考慮すべきである、と著者らは結論付けている。

最近は男性の更年期も取り沙汰されるようになって来ていますが、その原因の一部もこの男性ホルモンの低下によるものと言われています!

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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