暑い時の水分補給には何が良いのか?
日本の研究グループが2010年,米食(炭水化物)の前に野菜(食物繊維)を摂取する「食べる順番ダイエット」が,2型糖尿病患者の食後高血糖を改善すると報告した。この研究に着目した米国の研究者らは,肥満を合併した2型糖尿病患者への典型的な西洋食による「食べる順番ダイエット」でも,食後高血糖の改善が確認されたとの試験結果を報告した。
同試験では,典型的な西洋食に該当する被験食〔628kcalの等カロリー食(蛋白質55g,炭水化物68g,脂質16g)〕を提供した。参加者らは,最初に①チャバタブレッドとオレンジジュース(炭水化物)②鳥むね肉のグリル(蛋白質)③ドレッシングやバターを使った野菜サラダ(食物繊維,脂質)―の順序で食品を摂取。1週間後には③,②,①の順序で食品を摂取した。
炭水化物を最初に摂取したときに比べ,最後に摂取したときにおいて,食後血糖値が有意に減少し,インスリン分泌も有意に抑制。西洋食においても「食べる順番ダイエット」の食後高血糖に対する有効性が確認された。同氏らは今回の予備的検討で,2型糖尿病患者に対する炭水化物の摂取順序の置き換えで,食後血糖やインスリン分泌に明らかな影響があったと結論。「食べる順番ダイエット」による血糖値上昇の抑制は,食後高血糖をターゲットとした薬物療法の効果に匹敵するとの評価を示した。
今後「食べる順番ダイエット」の長期の有効性や影響が確認されれば,食事制限に重点が置かれている栄養指導の在り方も変わる可能性があるとの見方を示している。
食事は量もありますが、質も十分検討する必要があるということですね!