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市区町村が行う胃がん検診で、バリウムをのむ従来のX線検査に加え、新たに内視鏡検査が導入される見通しになった。厚生労働省の専門家検討会で了承された。今後、対象年齢や受ける間隔を決め、指針を改定する。早ければ来春の検診から導入される。
一部の自治体では独自の公的負担をして、鼻や口から内視鏡を入れる内視鏡検査をすでに実施しているが、指針が改定されれば広がるとみられる。検討会では国立がん研究センターが4月に公表した胃がん検診のガイドラインで内視鏡検査を「推奨」としたことなどから、最終的に検診に取り入れる科学的根拠があると判断された。
これまでは、内視鏡検査に胃がん死亡率を減らす効果があるかどうか議論があった。しかし、13年に報告された韓国での胃がん検診の効果に関する20万人規模の調査結果では、内視鏡検査で、57%の死亡率減少効果が認められたという。国内でも効果を確認する複数の研究結果が報告された。
現在は、厚労省の指針で、40歳以上の住民を対象にX線検査を年1回行っている。X線検査は引き続き推奨するが、対象年齢と受診間隔が内視鏡検査とはずれが生じる。全国的に自治体が導入するには、検診を担当する内視鏡の専門医の確保や検査施設の整備のほか、財政的な負担への対応などの課題も残る。
福島市ではかなり前から内視鏡とX線検査は選択制でしたが、最近では7割以上が内視鏡でさらにがん発見率は3-4倍になっています。これからは内視鏡検査が主流になると思われます!