子供が母親の脳に影響？

妊娠および出産によって、脳は恒久的に変化するようである。カナダの研究によれば、子供のいない女性の脳と比較して、母親の脳は、認識力を強化するために用いられる閉経期のホルモン療法に対して異なった反応を示す。
コロンビア大学による指揮のもと、研究者らは、閉経後の女性において記憶機能の強化のために用いられるホルモン療法に関し、どのようにして様々な研究結果が生じるのかについて分析を行おうと試みた。分析を実施するため、同研究者らは、ホルモン療法に用いられる2種類のエストロゲンであるエストラジオール（若年女性において顕著なエストロゲン）およびエストロン（高齢女性によく見られるエストロゲン）に注目した。
ホルモンの種類だけでなく、ラットに出産経験があるかどうかも結果に影響していた。エストロンを用いたホルモン療法によって、未経産ラットにおける学習能力は向上したが、一度出産したことがあるラットでは学習能力が損なわれていた。これらの初産ラットではまた、海馬における神経発生が減少していた。
エストロンは、米国において閉経後の女性に対するホルモン療法で最も一般的に処方されるため、同研究者らは広範囲にわたる効果を期待している。脳障害に対する今後の治療では、女性に出産経験があるかどうかについても考慮すべきである、と同研究者は訴えた。

恐らく...父親はそこまでの変化はないかもですね（笑）