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日本の健常人において、ABO式血液型の遺伝子型と性格特性には有意な関連が認められることが、弘前大学での研究により明らかになった。しかし、ABO式血液型の遺伝子型と持続性形質との間の関連が比較的弱い可能性があるため、本研究結果は注意して解釈するべきであるとのこと。
ABO式血液型と性格特性の関連について、科学的なコンセンサスは得られていない。しかし最近の研究で、ドーパミンβヒドロキシラーゼ(DBH)遺伝子はABO遺伝子と連鎖しているという仮説が立てられた。そこで著者らは、ABO遺伝子型と性格特性との関連を調査した。
対象は、気質性格検査(TCI)を受けた日本の健常人1,427人。各被験者のABO血液型は血液型を規定する遺伝子多型を調べることにより決定した。 6つのABO遺伝子型あるいは4つのABO表現型と性格特性との関連は、年齢や性別で調整後、共分散の多変量解析(MANCOVA)を用いて評価した。
主な結果は以下のとおり。
・多変量解析の結果、TCIスコアは、ABO遺伝子型群間で有意な差が認められた。
・その後の単変量解析では、遺伝子型群間における持続性の平均スコアに有意な差が認められた。
・4つのABO表現型に分割した場合も、表現型群間でTCIスコアに有意な差が認められた。
・その後の単変量解析では、表現型群間における持続性の平均スコアに有意な差が認められた。
・以上のことから、日本の健常人においては、ABO式血液型の遺伝子型と性格特性が有意に関連することが明らかになった。
以前から血液型の本が話題となっていますが、今回改めてそれが遺伝子多型などで実証されたと言うことは非常に興味深いと思います!