学歴とうつ病との関連は遺伝より環境？

2015年5月24日

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：うつ病　特徴、うつ病　対策

うつ病と低学歴の関連には、遺伝的多面発現効果（pleiotropy）の影響は認められないが、社会経済的状況などの環境因子が関わっている可能性が示唆された。ドイツ人、エストニア人のうつ病患者のデータを解析し報告した。低学歴とうつ病リスク増加との関連は、西欧諸国において確認されている。研究グループは、この関連に遺伝的pleiotropyが寄与しているか否かを検討した。
　
主な結果は以下のとおり。
・低学歴とうつ病の関連を評価したところ、有意な負の関連が示された。
・低学歴とうつ病リスクとの関連は認められたものの、これは測定可能な遺伝的多面発現効果によるものではなく、たとえば社会経済的状況といった環境因子が関与している可能性が示唆された。

この記事を書いたプロ

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明（さとうクリニック内科・消化器科）

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