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食習慣を改善する三条件!

佐藤浩明

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ダイエットの成功には、自制心や教育よりも重要なことがあるという。米コーネル大学の研究者らは研究をレビューした結果、健康によい食品を選ばせるには、その食品が便利(Convenient)で、魅力的(Attractive)で、日常的(Normal)であること―頭文字を取って「CAN」の条件が揃う必要があることを突き止めた。
 一般に、人は1日に200回以上も食に関連する決定を下しているという。つまり、決定の大部分は素早く直感的なものであり、多くの人は何を食べるか、今自分が空腹かどうかをゆっくり分析する時間はない。CAN法は、健康によい食品を選ぶための環境を整えるものだと同研究者は述べている。
 CAN法を実践するには、まず、栄養価の高い食品を「便利な選択肢」にすることだ。例えば、自宅では果物のかごを手の届きやすい場所に置く。リンゴとバナナなど、2種類以上の選択肢を用意するとよいという。車の鍵の近くに果物かごを置けば、外出の際にリンゴなどを持って出ることができ、後にお腹がすいたときに食べられる。
 また、果物を冷蔵庫の奥にしまうよりも見えるところに置くほうが、便利なだけでなく魅力的な選択肢となる。同氏らによると、食品の魅力には見た目や価格などの因子も関わってくるという。健康的な選択が利用しやすく、常にそこにあれば、より日常的なものとなる。リンゴが便利で日常的なものになれば、人はクッキーよりもリンゴを選びたくなる。これは消費者の行動を変える簡単で迅速かつ有効な方法の1つだという。特定の食品を日常的なものにするためには、果物や野菜は生でなくてはならないという思い込みを捨て、缶詰や冷凍も利用すべきだと同氏はいう。生にこだわるなら、カット済み野菜を利用するのもよい。また、健康によくない食品についてはCAN法の逆が有効である。例えば、同氏の自宅ではスナック菓子の買い置きを減らし、洗濯室に保管しているという。「今頃はほとんど賞味期限が切れているはず」と同氏は述べている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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