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一夫多妻制のサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の5施設で実施された多施設前向き観察研究から,複数の妻がいる男性では妻が1人の男性に比べて冠動脈疾患(CAD)リスクが4倍超高いことが明らかになった。サウジアラビアのアジア太平洋心臓病学会で報告され、冠動脈疾患リスクは妻の人数が増えるごとに上昇することも分かった。
独身者に比べ既婚者では健康状態が良好で寿命も長いとのエビデンスがある。では妻が複数いれば,さらに健康状態が良くなり寿命も延長するのだろうか。同研究者らは今回,一夫多妻が心血管の健康に及ぼす影響について検討した初の研究となる前向き観察研究を実施した。
一夫多妻制はアフリカや中東,中央アジアや東南アジアの一部地域で導入されており,一夫多妻が許される宗教の1つとして知られるイスラム法では1人の男性が4人の妻を持つことが許されている。しかし,複数の妻を持つためには平等に扶養することが条件となるため経済的な負担が重く,実際に複数の妻がいる男性はごく一部だとされている。
今回の研究では,妻の数とCADリスクの関連について検討した。その結果,妻が2人以上の男性では,妻が1人の男性に比べCADリスクが4.6倍高かった。さらに妻の数が増えるほどこれらのリスクは上昇した。
この結果の背景には複数の妻の住居を確保し,生活を維持するための経済的負担や精神面での負担,全ての妻たちを公平かつ平等に扱わなければならならないことから生じるストレスなどがあるのではないかと同氏は指摘。また,研究対象の男性は都市部よりも農村部の居住者が多かったが,こうした男性では複数の妻を扶養するために仕事を増やしたり,より給与の高い都市部に働きに出るなど,プレッシャーも大きいのではないかと考察した。
やはり、健康上も一夫一婦制の方が良いようですね...