暑い時の水分補給には何が良いのか?
「二日酔いには迎え酒」という俗説である。ちょうど塩抜きをするのに塩水を使うように、「毒をもって毒を制す」という事らしいのだが、医学的に根拠があるかどうかといえば、実は全くの逆効果で、酒好きだけに通用している俗説にすぎない。
というのも、ただでさえ前夜のアルコールの処理に追われているか、あるいは疲れて休みたがっている肝臓に、さらにアルコールを入れるのは、追い討ちをかけるようなもので、負担を大きくするだけなのである。ただ、しいて取り得があるとすれば、迎え酒をすることで、再び脳の中枢神経がマヒして気分をよくする麻酔作用が働き、とりあえず二日酔いの不快さがなくなることと、眠たくなる点である。少量の迎え酒で眠ってしまえば、多少は肝臓も休むことができる。
しかし、迎え酒で二日酔いをマヒさせても、それは二日酔いを先にのばすだけで、昼頃までに治まるはずだったのが、夕方まで続くというだけである。が、時間が経つ分だけ二日酔いの程度も軽くはなる。従って、その日が日曜日で1日中ゴロ寝をしていられるという人なら、迎え酒の効用はあるかもしれない。
まあ、考えれば当然のことである...やはり、飲み過ぎに気を付ける事が一番です!