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中年期に過体重あるいは肥満だった人では、正常体重または低体重の人に比べ認知症を発症しにくいことが、200万人近くを対象とした大規模研究結果から示された。過体重者や肥満者では、正常体重者に比べ15年後の認知症発症率が30%低かった一方、低体重者は正常体重者より認知症発症率が34%高いことが分かったという。研究を主導したスペインの研究者は、「過体重者や肥満者の認知症リスクが抑制されるとは予想外だった」と述べている。
ただし、今回の後ろ向き研究は肥満と認知症リスク低下の関連を示しただけであり、因果関係を示したわけではない。
同氏はまた、本研究では過体重者や肥満者における早期死亡リスク上昇がみられたことを踏まえれば、今回の予備的知見に基づいて認知症予防を体重増加の言い訳にすべきではないと指摘。「過体重や肥満に認知症予防効果があるとしても、その便益を得るだけの長生きはできないかもしれない」と述べている。
今回の解析の結果、体重と認知症発症との関連は、被験者の生年や診断時年齢を調整後も認められることが分かった。認知症の危険因子として知られる飲酒や喫煙といった因子は、この結果にはほとんど影響していなかった。「認知症の発症機序や治療法開発に新たな考察を提供できる可能性がある。医師や公衆衛生の研究者、政策立案者も認知症ハイリスク者を特定する方法について再考が必要かもしれない」と述べている。
今までの研究では糖尿病の患者さんは認知症発症の危険が高いとされていましたから...それとは反対の結果が出たわけですが、まだまだ検討の余地があるデータだと思います。少なくとも日本人には当てはまらないかも?知れません!



