暑い時の水分補給には何が良いのか?
コーヒーの摂取は、より良いインスリン感受性、より低い2型糖尿病リスクより少ないLDLコレステロールの酸化と関連しており、それらはいずれも心血管(cardiovascular:CV)疾患リスクが低いことと関連している。今回の横断的研究は、臨床的に明らかなCV疾患のない韓国の成人25,000人(平均年齢41歳、84%が男性)を対象として、コーヒーの摂取と、コンピュータ断層撮影により計測した冠動脈石灰化(coronary artery calcium:CAC)の有病率との関連を検討した。
コーヒーの平均摂取量は1日1.8杯で、参加者の13%にCACが検出された。多変量で補正したCACスコア比(コーヒーを飲まない人の平均カルシウムスコアに対するコーヒーを飲む人の平均カルシウムスコアの比)は、1日1杯未満、1杯または2杯、3杯または4杯、5杯以上で、それぞれ0.8、0.7、0.6、0.8であった。結果は、さまざまなサブグループ(性、年齢、体重、喫煙状況、アルコール摂取量で定義)でも同様であった。
この研究ではコーヒーを飲む人はコーヒーを飲まない人よりもCACスコアが低く、スコアがもっとも低いのは1日3杯または4杯飲む人であった。これらの結果は、コーヒー摂取量がCV疾患と逆相関し、1日3杯または4杯飲む人でもっともリスクが低かった最近のメタアナリシスの結果と同様である。この関連は生物学的にもっともらしい。というのは、コーヒーにはCVリスクを低下させるかもしれない抗酸化物質が含まれるからである。



