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扇風機も捨てたモノじゃない!

佐藤浩明

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熱波の際、一定の温度および湿度までであれば、扇風機の使用により涼しさを保てる可能性があることが、オーストラリア、シドニー大学の研究で示唆された。
一部の公衆衛生専門家は、「扇風機は冷却に役立たず、むしろ熱風によりさらに暑くなることもある」とし、扇風機を使わないよう推奨していた。しかし今回の研究から、若年者で家にいる場合であれば、42℃、湿度50%までは扇風機に保護効果があることが示されたという。公衆衛生当局による現行ガイドラインはさまざまだ。扇風機使用の上限を室温32℃・湿度35%とするものや、湿度にかかわらず室温32~37℃とするものもある。
同研究者らは、平均年齢23歳の健常男性8人を、室温36℃または42℃超の部屋に座らせ、約91cm離れた位置に約46cmの扇風機を置いた。その後、低温の部屋では25%から95%、高温の部屋では20%から70%まで、15%ずつ相対湿度を上げた。
 試験中に被験者の心拍と中核体温を測定した結果、扇風機は36℃では相対湿度約80%まで、42℃では湿度約50%まで、熱による心拍と中核体温の上昇を予防した。
 同氏は、「この結果が高齢者にあてはまるかどうかはわからない。今回、少なくとも若年者では危険もなく扇風機を使えることが判明した。しかし、それでもエアコンに勝るものはない」と話している。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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