暑い時の水分補給には何が良いのか?
規則的な早足での歩行(すなわち、1時間に3~5マイル[訳注:約4.8~8.0km]のペースでの歩行)は簡便な運動形態の一つである。歩行のグループに参加することは、身体活動を増やすための費用効果的な方法であるだけでなく、歩行の遵守も改善することを示す証拠がある。屋外でのグループ歩行の健康上の利益を評価するために、研究者らは、参加者1,843人(平均年齢54歳、女性74%)と参加者の歩行時間74,000時間を含む、14ヵ国42件の研究解析を実施した。歩行に費やされた時間は1週間に20~460分、研究の期間は3週間~1年の範囲であった。遵守率の平均は75%であった。
介入期間に、歩行グループの参加者は、収縮期血圧、拡張期血圧、安静時心拍数、体脂肪率、体格指数、総コレステロール、うつ病スコア、最大酸素消費量、6分間歩行距離、および身体機能に関するquality of life(QOL)の有意な改善を示した。有害作用は報告されなかった。
この解析では、屋外歩行のグループに参加することが、多くの生理学的および心理学的な健康上の利益をもたらすことを示している。患者を悩ます問題は、運動プログラムをいかに開始し継続するかということである。歩行のグループに参加することは簡単で、行いやすく、しかも安全であり、そして高い遵守率を伴う(グループでの歩行の社会的・協力的な側面によると推測される)。