暑い時の水分補給には何が良いのか?
成人インフルエンザ患者に対しオセルタミビル(商品名:タミフル)は、臨床的な症状緩和までの時間を短縮し、下気道合併症や入院リスクを低下することが明らかにされた。英国のロンドン大学ke研究者らが解析の結果、報告した。なお安全性に関しては、悪心と嘔吐の発生増大が判明したという。本分析では神経学的または精神医学的な障害や重篤な有害事象の記録はなかったと報告している。
インフルエンザの治療でオセルタミビルは広く使用されるようになっているが、有効性については疑問符がついたままである。研究グループは、対プラセボ比較のすべての臨床試験の個人データを組み込んだ解析を行い、成人インフルエンザ患者におけるオセルタミビル治療の症状緩和、合併症、安全性について調べた。
感染集団の分析において、オセルタミビルはプラセボと比較して、全症状緩和までの時間を21%短縮したことが判明した。緩和までの時間中央値は、オセルタミビル群97.5時間、プラセボ群122.7時間であった。分析では、推定治療効果は減弱した(時間比:0.85)が、両群差は高値で有意なままであった(中央値差:-17.8時間)。抗菌薬を必要とした下気道合併症が低下したことを認めた。さらに、あらゆる入院についても低下を認めた。
安全性に関しては、オセルタミビルは悪心、嘔吐のリスク増大が認められた。