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アスリートも睡眠が大事!

佐藤浩明

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アスリートの1日の能力は、その人が生まれつき朝型か夜型かに大きく左右されるとする新たな研究が報告された。この知見は論理的に思えるが、これまでの研究では、アスリートは通常夕方に最も力を発揮できるとされていた。今回の研究で新たに考慮したのは、アスリートの「日周期表現型であるという。
 研究著者の1人、英バーミンガム大学の研究者は、今回の知見には多数の実用的な意味があると述べている。例えば、アスリートが練習や試合の予定に合わせて睡眠習慣を変えることにより、競争力を最大にできる可能性がある。「薬剤を使わずに能力を向上できる方法を利用しない手はない」と同氏は話す。今回の研究ではまず、トップレベルの若いアスリート121人に、生活習慣に関する詳細な日誌をつけてもらい、そのうち健康レベルが同等で同じスポーツをしている20人を選んだ。被験者の4分の1は生まれつき朝型、4分の1は夜型であり、残りの半数はその中間であった。1日のさまざまな時間に6回の体力テストを実施した結果、一般に朝型の人は正午前後、中間の人は午後の中頃に能力のピークがみられた。夜型の人はピークに達するのが午後8時頃と最も遅く、1日のなかで成績に最も大きな変動がみられた。
 しかし、アスリートが本来の就寝・起床時間の傾向を変えることで能力が向上するかどうかは明らかにされていない。別の研究者は、それを証明するには介入研究が必要だと指摘する。体内時計を変えることは言うほど簡単なことではなく、試合で時差のある場所へ移動しなくてはならないアスリートに混乱をもたらす可能性もある。数秒が勝敗を分ける一流アスリートにとっては、わずかな能力の向上でも大きな違いとなるが、起きる時間を変えても体内時計に合っていなければ意味がないと同氏は指摘する。一流アスリートでなくても、毎日運動している人は、自分にとって最も調子のよい時間帯を考慮することが有用だと同氏はいう。しかし、睡眠に関して何よりも重要なことは、十分に眠ることだと同氏は付け加えている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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