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親子が長時間一緒に過ごすことで小児の言語機能が発達し、さらに脳の構造にも良い影響を及ぼすことが分かった。東北大学加齢医学研究所の竹内氏、川島氏らによる縦断研究。
登録時に5~18歳だった健常児262例を対象に、生活習慣評価や知能検査、MRI撮影を実施。親子が一緒に過ごす平均時間と言語理解指数、灰白質濃度の関連を分析した。さらに3年後、2回目の検査を実施できた208例では経時的変化も解析した。
性や年齢、親の収入・学歴、親子関係の良好さなどの因子を補正した結果、親と過ごす時間が長かった児は登録時の言語理解指数が高く、3年後の上昇も大きいことが分かった。そうした児では脳の右上側頭回の灰白質濃度が有意に低く、3年後にはさらに低下していた。
灰白質量は発達に伴い減少することが知られている。また同部位の灰白質量が少ないほど言語理解指数が高かったことから、親子の会話が神経発達を促進したと考えられる。竹内氏は、「就学前だけでなく以後の発達期においても、親子で多くの時間を過ごし会話することが重要だと示唆された」と述べている。