暑い時の水分補給には何が良いのか?
肉食から野菜中心の食生活への移行は、糖尿病や冠動脈疾患、 がんなどの生活習慣病のリスクを減らすばかりではな く、地球温暖化を食い止めるのにも役立ちそうだ。 欧米諸国在住の約 30 万人を対象に検討したところ、 何でも食べる雑食性の人たちに比べ、伝統的な地中海 料理(野菜や果物、魚中心)を食べる人たちや、ベジタリ アン(野菜、卵、乳製品を食べる)、ぺスクタリアン(ベジ タリアンの食事+魚を食べる)は、糖尿病の発症リスク は 16~41%、がんは同 7~13%、冠動脈疾患死は同 20~ 26%、死亡率全体は0~18%低かった。
経済的に豊かな国では、野菜よりも肉や脂質、砂糖の消費が増える。1961年から2009年までの統計では、国内総生産が 増加している国では肉の消費量も増加する傾向が見られた。2009年のGDPが最も高い諸国(15カ国)は最も低い諸国(24カ国)に比べ、肉類を 7.5 倍も消 費していた。肉類の生産は、野菜や穀物といった植物性の食物の生産に比べ、多くの温室効果ガスを排出する。 このままでは 2050 年までに世界的な温室効果ガス排出が約 80%増加し、全世界的な土地の荒廃につながると 研究者らは指摘する。
研究者らは「2050 年までに世界の人口は 36%増加する と試算されるが、もし世界的に野菜中心の食生活へと 移行すれば、食物の生産による実質的な温室効果ガス は増加しないだろう。食事、環境、健康は密接に関連し ている。環境および公衆衛生の大幅な改善は、全世界的 な挑戦でもある」と述べている。