暑い時の水分補給には何が良いのか?
スマートフォンなどの携帯電子端末に用いられる波長の短い光が睡眠や概日リズムに悪影響を及ぼすことが知られている。テレビなどのスクリーン機器の登場によりこれまでにも睡眠時間の短縮やそれに伴う健康被害が懸念されているが,携帯電子端末の従来のメディアに比べた影響はどうなのか。米国の小学生約2,000人を対象とした横断研究によるTVやDVDとの比較検討と若年成人12人を対象としたランダム化クロスオーバー試験による紙の書籍との比較検討が最近相次いで報告された。
携帯電子端末を自分のそばに置いて寝ていた子はそうでない子に比べ1日当たりの睡眠時間が20.6分有意に短かった他,休息や睡眠が不十分と感じている割合も39%多かった。TVのある部屋で寝ていた子はそうでない子に比べ1日当たりの睡眠時間は18分有意に短かったが,休息や睡眠が不十分と感じている割合に有意な変化はなかった。
ただし,実際にTVやDVD,コンピュータゲームを視聴あるいはプレイしていた子ではそうでない子に比べ,休息や睡眠が不十分と感じる割合が有意に増大していた。同氏らは「特にビデオゲームやスマホなどの双方向メディアはTVに比べ,睡眠の乱れを起こすと指摘されている他,これらの機器は目を近づけて操作するため,比較的離れて視聴するTVからの光と違い,メラトニン分泌を遅延させる恐れも指摘されている」と説明。「寝室でのスクリーン視聴に警鐘を鳴らす結果が示された」と結論付けている。