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女性が職場で上司になると、うつ症状の可能性が高くなる。しかし男性では高くならない―こんな研究結果が、米テキサス大学の研究者らによって報告された。今回の研究はウィスコンシン州内の高校を卒業した中年住民を対象として、女性約1,500人および男性約1,300人を調査した。
その結果、仕事上の権限(雇用・解雇・給与への影響力)をもつ女性では権限のない女性に比べ、うつ症状が有意に多かった。対照的に、男性では権限をもっているほうがうつ症状が少なかった。
仕事で権限をもつ女性は、メンタルヘルスが良好であることを強く予測する特徴を多く備えており、仕事の満足感や自主性も高い傾向がある。にもかかわらず、メンタルヘルスが低くなっていたという。
同氏は、「権限をもつ女性は、強いリーダーとしての決断力や自信に欠けると見なされがちだ。一方で、そうした特徴を女性が示すと、女性らしくないと否定的に判断される。これが慢性的なストレスの一因となる」と話す。男性上司の場合は、このような周囲の抵抗や否定的な固定観念に直面しないため、一般的にストレスはより少なくなるという。同氏によると、この結果から、女性リーダーに対する性差別・敵意・偏見に対処することによって、女性の心理的犠牲を軽減し、高い地位への心理的報酬を高める必要があることが示唆されるという。