暑い時の水分補給には何が良いのか?
専門家らは、今シーズンのインフルエンザのリスクに対する昨シーズンのインフルエンザワクチン接種の効果について長い間議論してきた。この疑問に、より系統的に取り組むため、研究者らはWisconsin州の1つ地域の住人において、2004年から2013年(合計8つのインフルエンザ流行期)の間に臨床検査で確認されたインフルエンザ症例のワクチン接種歴を集計した。
流行しているインフルエンザウイルス株は変化したが(ワクチンの成分も同様に変化した)、研究期間中に繰り返し認められた2種類のウイルス株だけが集計された。それぞれのウイルス株について、その回のインフルエンザ流行期中のみ、その前の回の流行期中のみ、または両方の流行期中にワクチン接種を受けた参加者の保護率は同等であった(保護率はすべて、ワクチン接種を受けなかった対照者よりも良好であった)。これらのパターンは、未補正の罹患率にも(ワクチンの推定効果はインフルエンザA[H3N2]に対してほぼ40%、インフルエンザBに対してほぼ70%)、年齢や共存症などの因子について補正した罹患率にも当てはまった。
これらのデータは幾通りかに解釈できる。ひょっとすると、前回の流行期のワクチン接種により、そのインフルエンザウイルスに対するいくらかの持続的な保護効果が得られるのかもしれない。またはひょっとすると、定期的または時々のいずれにせよ、ワクチン接種を受けることを選ぶ人々は、各々のリスクを低下させる、健康に通じたその他の行動をとっているのかもしれない。