暑い時の水分補給には何が良いのか?
遺伝子が腸内微生物のタイプを決定し、個人の体重にも影響していることが、双子400組以上の遺伝子を解析した研究から示された。米コーネル大学の研究者らが報告した研究結果。同氏は、「従来、腸内微生物の種類は食生活や環境、健康状態によって説明されてきたが、ある種の腸内微生物は遺伝的なものであることが分かった。一部の多様性は環境の影響ではなく、宿主の遺伝子型に依るようだ。これはそのことを確認した最初の知見となる」と説明している。
研究では、416組の双子の遺伝子を用いてやせた人に多くみられる腸内細菌群を同定した。この細菌群に関与する遺伝子は遺伝性が強く、親から子に伝わりやすいものだった。この細菌群をヒトからマウスへ移植する実験を行ったところ、マウスの体重増加が予防されることがわかった。この結果から同氏は、遺伝のために肥満や肥満関連疾患リスクの高い人に対して、体重増加に対抗する腸内細菌を与える治療を行える可能性があると指摘。
「家系に伝わる腸内細菌の種類が病気のリスク予測に有用なことが示された。体内に存在する微生物の集団は魅力的な治療ターゲットといえる。健康状態に関わる細菌との関連の本質が理解されれば、健康増進に利用できるだろう」と述べている。
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