暑い時の水分補給には何が良いのか?
加齢に伴って増える加齢黄斑変性などによる視覚障害は、生活習慣を改善すればある程度予防できるかもしれないことが、43~86 歳の 4926 人を20年以上追跡調査した米国の研究で示された。運動習慣、飲酒、喫煙などと視覚障害の発症率との関係を分析。20年間で5.4%の人が視覚障害を発症し、その発症率は高齢になればなるほど高かったが、週 3 回以上 運動している人では発症率が2.0%に抑えられた。一方、運動回数が週3回未満で、座りがちな人の視覚障害の発症率は6.7%と高かった。解析の結果、週3回以上の運動は視覚障害のリスクを 58%減らすということに。しかも、1 日平均の歩行距離が長い人ほど発症率は低かった。飲酒との関係を見ると、非飲酒者(1 年間飲酒しなかった人)は視覚障害の発症率が 11.0%と高かった。ただ し、非飲酒者は高齢者に多く「病気のために飲酒を禁じられている人が多く含まれている可能性がある」と研究者ら。喫煙者も視覚障害の発症率が高い傾向にあったが、 有意な差は見られなかった。
本研究から「運動を始めれば視機能が良くなる」とはいえないけれど、その可能性もある。動物試験では、運動が涙の量を増やす(つまり、ドライアイのリスクを下げる)という 結果も出ている。運動は、エネルギー代謝の改善を介して、からだばかりか脳の機能の維持や改善に役立つという報告も多々ある。目にも何らかの影響を及ぼすと考えるのが妥当だろう。
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