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神経症的人格で長期間ストレスを感じていた中年女性では、アルツハイマー病の発症リスクが高まることがわかった。最も低リスクの女性の2倍にもなるという。この研究結果はスウェーデン、イェーテボリ大学の研究者らによって示された。
同氏らは平均年齢46歳だった被験者800人を38年間追跡し、神経症的傾向と外向性・内向性のレベルを調べる記憶テストと人格テストを実施した。本研究では、不安、嫉妬、不機嫌などの性格特性を持ち、悩みがちな人を「神経症的傾向」とした。こうした人では、罪悪感や怒り、妬み、心配、抑うつがみられる可能性が高い。また、1カ月以上続く長期のストレスがあるかどうかを被験者に尋ね、過去5年間のストレスを0~5の尺度で評価させた。ストレス反応には、神経過敏、睡眠障害、短気、緊張などがある。
その結果、外向的または内向的であることだけでは認知症リスクに影響しなかった。しかし、内向的で神経症的傾向がある場合はリスクが最も高く、4分の1がアルツハイマー病を発症した。外向的で神経症的傾向のない被験者では、13%しか発症しなかった。同氏は、「中年期の人格様式が40年近くの期間にわたりアルツハイマー病リスクを高めることを示した研究はほかにない。この結果は男性にも当てはまると思う」と話す。今回の研究結果は神経症的傾向がアルツハイマー病を誘発することを証明したものではないが、両者の関連性を示唆している。
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