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運動認知リスク症候群(MCR)は、遅い歩行速度と軽度の認知異常を特徴とし、各国で新しく説明されている前認知症症候群である。米国・イェシーバー大学の研究者らは、MCRの頻度および認知症との関連を明らかにすることを目的に解析を行った。その結果、MCRは高齢者で頻度が高いこと、MCRは認知機能低下を強力かつ早期に予測しうることを報告した。
本研究の目的は、MCRの頻度および認知症リスクとの関連を報告することである。認知症および認知障害のない60歳以上の成人2万6,802例のデータを収集し、MCRに関する解析を行った。
主な結果は以下のとおり。
・MCRの有病率は9.7%であった。
・MCRの有病率は高齢者で高いことが示されたが、性差は認められなかった。
・MCRは認知障害の発症リスクを予測した。
・併合サンプルにおいて、MCRは認知症の予測因子でもあった。
・以上より、MCRは高齢者に多くみられ、認知機能低下に対する強力かつ早期のリスクファクターであった。この臨床的アプローチは、ハイリスク高齢者を特定するさまざまな局面において、容易に適用可能と思われる。
以上より遅い歩行速度になることが認知症の初期段階とも考えられるかも?知れませんね...
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