暑い時の水分補給には何が良いのか?
世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関は胃がんの8割がピロリ菌の感染が原因で、除菌で胃がんの発症を3~4割減らせるとの報告書を発表した。国内事情に応じて、除菌による胃がん予防対策を検討するよう各国に求めた。
国際ガン研究機関は1994年にピロリ菌を発がん要因と分類したが、胃がんの主要な原因であると認めたのは初めて。特に、日本人に多い胃の入り口(噴門部)以外の胃がんでは、9割の原因であると推測されるという。報告書は国際的な専門家で構成される作業部会が、従来の研究結果や疫学調査を精査してまとめた。全胃がんの78%、噴門部以外の胃がんの89%がピロリ菌の慢性感染が原因だと考えられるという。抗生物質を使った除菌で発症が大幅に抑制できるが、抗生物質の耐性菌が増えるなどのマイナス面も指摘した。
このため、患者数やピロリ菌検査・除菌の費用、医療対策の優先度など各国の事情に応じて対策を検討すべきだとした。報告書によると、胃がんは2012年に世界で約100万人が発症し、約72万人が死亡、がんの死因としては第3位となっている。日本では年間約5万人が死亡し、がん死因では肺がんに次いで2位。
当クリニックでもピロリ菌感染胃炎の除菌治療が保険適応になった昨年より積極的に除菌治療を開始し、ここ1年半で200名あまりを除菌しておりますが、8割以上の方々が除菌に成功しております。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
Tel 024-545-6111 経鼻内視鏡のご予約はお早めに!