暑い時の水分補給には何が良いのか?
低炭水化物食で炭水化物を脂質に置き換える場合、脂肪酸の種類によって全死因死亡率や心血管疾患(CVD)死亡リスクが異なることが示されました。炭水化物を脂質に置き換える低炭水化物食では、やがて血中脂質を悪化させ、死亡リスクを増加させる高脂肪食につながる恐れがある。
そこで本研究者らは、炭水化物を(1)総脂質、(2)飽和脂肪酸、(3)一価不飽和脂肪酸、(4)多価不飽和脂肪酸と置換した場合について、全死因死亡、CVD死亡リスク、5年間の体重変化との関連を検討した。
解析の結果、炭水化物10gを総脂質または飽和脂肪酸へ置き換えると、全死因死亡リスクが増加していた。一方、一価不飽和脂肪酸に置き換えるとリスクは低下した。CVD死亡リスクは、炭水化物を飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸に置換した場合に増加した。炭水化物を総脂質または一価不飽和脂肪酸に置換した場合、5年間で体重が減少していた。一価不飽和脂肪酸は有意な減少だった。
これらの結果から同氏は、「糖尿病患者において、炭水化物を総脂質や飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に置換すると、CVD死亡リスクあるいは全死因死亡リスクが上昇した。一方、一価不飽和脂肪酸への置換は全死因死亡リスクの低減と関連した」と結論し、「低炭水化物食のガイドラインは、炭水化物を脂質に置き換えることを推奨するのではなく、脂肪酸の種類に焦点を当てるべき」と提言した。
ただ、低炭水化物にするだけではなくその代わりの脂肪の種類も大事ということでしょうね。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
Tel 024-545-6111 経鼻内視鏡のご予約はお早めに!