暑い時の水分補給には何が良いのか?
花王は天使大学(札幌市)の研究グループ、北海道大学のとの共同で、茶カテキンが太りにくい体質に関与する褐色脂肪組織の活性を高めることを確認した。5週間の継続摂取で脂肪の燃焼量は向上したという。一連の結果から、日常生活における茶カテキンの飲用によって肥満予防につながる可能性が期待される。
研究チームはまず、PET(ポジトロン断層法)による撮影結果から褐色脂肪組織の活性の低い成人男性10人を選定。茶カテキンを含有する飲料を摂取する群(茶カテキン群)と、含有しない飲料を摂取する群(対照群)に分けた。1日に2本(茶カテキン含有量は1本当たり540ミリグラム)、5週間の継続飲用前後で褐色脂肪細胞に関わるエネルギー代謝を調べた。試験結果を解析したところ、エネルギー消費の変化量は茶カテキン群が対照群の2倍となり、脂肪の燃焼量に有意な亢進作用が確認できたという。
成人の体内の脂肪燃焼は従来、筋肉と肝臓でのみ行われると考えられてきたが、同研究者らの研究によって幼児のみならず成人においても褐色脂肪組織は首や肩の周囲に存在し、肥満の予防に寄与することが報告されている。花王によると褐色脂肪組織は太りにくい体質に関与する要因の1つとして考えられ、世界的に注目されている。
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