暑い時の水分補給には何が良いのか?
鳥居薬品はスギ花粉症に対する減感作療法薬(免疫療法薬)を10月8日に発売すると発表した。同薬は国内で初めて承認された舌下投与の減感作療法薬。同薬は標準化スギ花粉エキスまたは同原液を含む舌下投与の減感作療法薬で,注射による痛みがなく,自宅での治療が可能なのが特徴。
同薬投与の対象は12歳以上の小児および成人。1~2週間の増量期,3週目以降の維持期にわたり異なる用量の薬液を1日1回舌下に滴下し,2分間保持した後飲み込み,その後5分はうがいや飲食を控えることが必要とされている。鳥居薬品は「同治療の完了には3~5年かかる他,全ての患者に効果が期待できるわけではない」と説明している。
同薬添付文書によると,12歳以上,65歳未満のスギ花粉症患者531例を対象とした国内の臨床試験では花粉飛散時期(第1シーズン,2011年3月7~27日)のおよそ20~9週間前から第2シーズン終了までの1日1回,最長83週間(2週間目までの増量期,その後の維持期を含む)の投与で第2シーズンの症状ピーク期+前後1週間(2012年3月19~31日)の総合鼻症状薬物スコアの平均値の有意な改善などが示された。
同薬が承認された今年1月,厚生労働省は適正使用に関する留意事項を通知。同薬使用に当たってはスギ花粉症の確定診断を行うことが必要であること,舌下減感作療法に十分な知識・経験を有する医師による処方が義務付けられている。なお,同社はさらに舌下での保持が容易で,常温保管が可能なスギ花粉症への減感作療法舌下錠の開発を進めており,臨床試験が進行中と説明している。
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