暑い時の水分補給には何が良いのか?
これまでに、GI(グリセミック指数、食後血糖値の上昇度を示す指標)の高い食品が良好な睡眠の質に関連することが報告されている。金沢医科大学の研究者らは、日本人男女の集団において、GI値の異なる3種類のデンプン食(米・パン・麺類)の摂取量および食事のGI値と睡眠の質との関連を調査した。その結果、高GI食と米の高摂取が良好な睡眠の質と有意に関連する一方、パン摂取量は睡眠の質と関連せず、麺類摂取量は低い睡眠の質と関連することが示された。著者らは、これらのデンプン食と睡眠の質における関連性の違いは、各食品のGI値の違いによると推測している。
主な結果は以下のとおり。
・各デンプン食の摂取量の五分位でpoor sleepの危険率を算出したところ、最低五分位から順に、米では1.00(基準)、0.68、0.61、0.59、0.54であった。一方、麺類では、1.00(基準)、1.25、1.05、1.31、1.82であった。
・パンの摂取量は睡眠の質と関連していなかった。
・高GI食はpoor sleepのリスク低下と有意に関連していた。
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