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米国心臓協会は頸部の整体は頸動脈解離(CD)と関連性があり、脳卒中につながる恐れがあるとの新たな声明を出した。CDは頸動脈壁の層の小さな裂傷だが、頸部の外傷によってできた血栓が脳血管を塞いでしまうと、虚血性脳卒中を招くこともある。CDは若年および中年成人脳卒中の重要な原因である。
頸部整復療法の技術は様々で、用いる手技の中には首を伸ばしたり回すものもあり、時に強く押したりもする。CDの大半には何らかの外傷や伸展、機械的負荷が関与しており、首を過度に伸ばしたり、回すなどの突然の動き、むち打ち症、特定のスポーツでの動き、激しい咳や嘔吐などでもCDにつながり得る。
CDと頸部整復療法との関連性は症例対照試験で確認されているが、因果関係を証明するようにはデザインされておらず、直接の因果関係は確立していない。リスクは低いかもしれないが、CDは深刻な神経損傷につながりかねないため、医療提供者は施術前にこの関連性を患者に知らせるべきだと研究者は述べている。
声明では、首に外傷を負ったり、頸部の整体を受けていれば医師に伝えるよう求めている。また、整体や外傷を受けた後、首の後ろや頭部の痛み、めまい、複視、歩行時の不安定さ、不明瞭発語、悪心や嘔吐、ぎこちない眼球運動といった神経症状があれば、緊急に医療機関を受診するよう、注意を促している。
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