暑い時の水分補給には何が良いのか?
果物や野菜の摂取量が多いほど全死因死亡リスクが低下し、とくに心血管死が有意に抑制されることが、中国での検討で示されました。がん死リスクへの影響はなく、1日5食以上になると抑制効果はなくなることも確認された。慢性疾患の予防における重要な健康食として、果物や野菜を多く摂取することが広く推奨されている。その一方で、果物や野菜の摂取と死亡リスクの関連を評価した試験は多いものの、この関連を摂取量の程度に基づいて検証した解析はこれまで行われていなかったという。
果物や野菜の摂取量が多いほど全死因死亡のリスクが有意に低下した。すなわち、果物と野菜の摂取が1日に1食分増えるごとに全死因死亡リスクが平均5%ずつ低下した。1日に果物1食分および野菜1食分が増えた場合にも、全死因死亡リスクがそれぞれ平均6%および5%ずつ有意に低下した。全死因死亡リスクは果物、野菜の摂取量依存性に低下し、1日4食までは有意差がみられた。一方、5食以上を摂取してもそれ以上リスクは低下せず、1日5食が閾値と考えられた。
心血管死のリスクは果物や野菜の摂取が1日1食分増えるごとに4%有意に低下した。果物1食分、野菜1食分増えた場合にも、それぞれ有意なリスク低下が認められた。これに対し、果物や野菜の摂取が1日1食分増えても、がん死のリスクとの間には明確な関連はみられなかった。果物1食分、野菜1食分との間にも有意な関連はなかった。
著者は、「果物や野菜の摂取量が多いほど全死因死亡リスクが低下し、なかでも心血管死が抑制されるとのエビデンスが得られた」とし、「これらの結果は、健康の増進や寿命の延長のために果物や野菜の摂取量を増やすべきとの現行の推奨を支持するもの」と指摘している。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
Tel 024-545-6111 経鼻内視鏡のご予約はお早めに!