暑い時の水分補給には何が良いのか?
速歩とゆっくり歩きを3分間ずつ行い,それを繰り返すインターバル速歩は,信州大学教授の能勢博氏が開発。中高年者の体力向上や血圧,血糖,脂質などの改善につながる優れた運動療法として国内外で関心が高まっている。デンマークの研究者らは昨年,糖尿病患者を対象に,自由環境下でのインターバル速歩トレーニング(IWT)による血糖コントロール,身体組成,運動能力への効果を持続的な中強度の歩行(CWT)および歩行トレーニングをしない対照群(CON)と比較した試験の結果を報告。IWT はCWT あるいはCONに比べて血糖コントロールなどの改善に優れることを示しました。今回,そのメカニズムを検証した結果が報告されました。
今回の検討からは,運動は量や平均強度だけでなく,強度を交互に変化させることが重要であることが示唆された。同氏らは「この研究結果で最も重要なのは,IWT群ではインスリン分泌能の低下を伴わずにインスリン感受性および膵β細胞機能が増加したが,CWT群では同様の変化は認められなかったという点である。このことが,血糖コントロールにおいてIWTがCWTよりも優れていることの説明になる」と解説。また,トレーニングを行わなかったCON群と比較して,インスリン感受性,インスリン分泌能,糖処理の点でCWTの有益性が認められなかったことにも注目すべきだとしている。
さらに同氏らは,今後,2型糖尿病患者に対するインターバルトレーニングが臨床的に有用であることを証明するために,こうしたIWTの有益な効果が長期にわたって持続し,転帰の改善につながるかどうかを確認する必要があると述べている。
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