暑い時の水分補給には何が良いのか?
多くの国で平均寿命が延長している中,加齢または神経変性疾患による認知機能の低下がますます大きな問題となってきている。シンガポールの研究者は加齢に関連した脳構造の変化と健康な高齢者の睡眠時間および睡眠の質が認知機能に与える影響を調査し,睡眠時間の短い高齢者では脳の老化の進行が速いと発表しました。
これまでの研究で,高齢者の認知機能に対する睡眠時間の影響については検討されている。しかし,認知機能低下およびアルツハイマー病などの神経疾患発症のマーカーである脳室拡大の進行速度に対する睡眠の影響はこれまで研究されていなかった。
同氏らは55歳以上の健康な中国人成人を対象に高齢者の脳構造,認知機能を追跡する縦断研究のデータを対象に検討を行った。その結果,ベースライン時の睡眠時間が1時間短いと,脳室は1年ごとに0.59%拡大し,認知機能スコアは1年ごとに0.67%低下すると予測された。
同氏は「今回の研究で,健康な高齢者における短い睡眠時間は,加齢に伴う脳の衰退および認知機能低下と関連していることが認められた」と結論。また,別の研究者は「別の研究では1日当たり7時間の睡眠が理想的だと示唆されているが,今後,循環器代謝や脳の長期的な健康に対して何が効果的なのかについて明らかにしていきたい」と付け加えた。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
Tel 024-545-6111 経鼻内視鏡のご予約はお早めに!