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高血圧は必ずしも悪いばかりではないことが、新たな研究で示された。高血圧が超高齢者の知能低下を防止する可能性があるという。ただし、「今回の研究に基づいて、高齢者の高血圧を治療しないことを勧めるわけでは決してない」と、研究著者の1人である米カリフォルニア大学の研究者は述べている。今回の研究では、90~103歳の「超高齢」の男女を対象とし、研究開始時点で認知症の人はいなかった。最初に全員に一連の精神・神経学的検査とともに血圧測定を行い、その後6カ月ごとに最長10年まで再評価を実施した。
80代で高血圧を発症した人は、正常血圧の人に比べて認知症の発症リスクが低く、90代で初めて高血圧と診断された被験者はさらに認知症リスクが低いことがわかった。高血圧が最も進行していた群では認知症の絶対的リスクが最も低かった。このことから、研究チームは、高血圧が超高齢者の認知症低リスクに関連すると結論付けている。また、血圧の状態が悪いほど優れた思考能力がみられたという。
米ワシントン大学の研究者によると数々の研究から中年期の高血圧が後の認知症発症のリスクファクターとなることは明らかだが、高齢期の高血圧は比較的知能低下のリスクファクターになりにくいと考えられると指摘する。一方で、「他のさまざまな理由により、高血圧がよくないことに変わりはない」と述べ、長寿の人はおそらく、高血圧の影響に耐え得る一種の「スーパーヘルス」を持っているとの考えを示している。他の研究者も「90歳まで生きる人は、70~80歳まで生きる人とは大きな違いがあるというべきである」と、述べている。
実際に当クリニックで診ていた106歳の最高齢の患者さんは血圧はかなり高かったのですが、最後まで認知症の症状は出ず、天寿を全うされております。確かに他の患者さんを診ていても90歳過ぎまで生きる方はそれ以下の方とは明らかに違うかも?知れませんね。
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