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すぐれた音楽家は、その技能を獲得するために必要な長時間の練習ができるよう遺伝子にプログラムされているという研究が米ミシガン州立大学心理学教授から報告されました。専門的技術の発達には、遺伝子と環境の両方が役立つという証拠が増加しつつあるが、今回の結果もその1つ。
双生児850組を検討した結果、熟練した音楽家は、音楽技術がそこまでに至らなかった音楽家よりもはるかに多く練習していた。また一卵性双生児（遺伝子の100％を共有）と二卵性双生児（遺伝子の50％を共有）との比較により、より多くの練習を行う傾向の一部は遺伝によって決まるとの結論に至った。
また音楽的な成果に関する検討では、練習をしない人よりも練習をする人において、遺伝子がより大きく影響することも判明した。この研究結果は、十分な練習や訓練で天賦の才能の不足を克服できるという、広く受け入れられている考え方に異議を唱えるものだ。
同研究者は、「遺伝か環境かという議論は初期心理学のころからあったが、今回の研究で、両者が相互に作用することが非常に明確になった。練習量を増やせば遺伝の影響はなくなるという見解に反して、練習したときに生じる音楽のパフォーマンス差を説明するうえで遺伝子がより重要となることが判明した」と述べている。
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