暑い時の水分補給には何が良いのか?
国際がん研究機関の研究者らは、「欧州がんと栄養前向き調査」(EPIC)により、飲酒と死亡率の関連を調節する因子の役割を調べ、死亡の危険率を推定した。この結果、飲酒は、全死亡率、飲酒関連がんによる死亡、暴力による死傷と明らかな関連がみられたが、心血管疾患死亡との関連はわずかであった。また、EPICにおける死亡の絶対リスクから、飲酒が全死亡率の重要な決定因子であることが示唆された。
主な結果は以下のとおり。
・適度な量の飲酒者(0.1~4.9g/日)に対する多量飲酒者(女性で30g/日以上、男性で60g/日以上)の全死亡危険率は 女性で1.27、男性で1.53であった。
・飲酒量と飲酒関連がんの死亡率は強い関連がみられ、とくに男性で関連が強かった。また、暴力による死傷との関連は男性のみでみられた。
・飲酒者において飲酒量と心血管疾患死亡率に関連はみられず、非飲酒者のほうが適度な飲酒者に比べて危険率が高かった。
・全死亡率は、とくに男性で、ワインよりもビールに強く関連しているようであった。
・30g/日以上飲酒している60歳女性の10年全死亡リスクは、非喫煙者で5%、現喫煙者で7%であった。また、60g/日以上飲酒している60歳男性の10年全死亡リスクは、非喫煙者で11%、現喫煙者で18%であった。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1−1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
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