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大阪・愛知・宮城の三府県コホート研究グループでは、日本の大規模前向き研究のデータを用いて、成人期の受動喫煙曝露と脳卒中およびそのサブタイプとの関連を検討した。その結果、成人期の家庭内受動喫煙曝露が非喫煙女性の脳卒中リスクの増加に関連していることが示唆された。
本研究では、1983~1985年に登録された非喫煙日本人女性3万6,021人を15年間追跡調査した。成人期における家庭内での受動喫煙曝露に関連する脳卒中死亡の危険率を推定した。
主な結果は以下のとおり。
・フォローアップ43万7,715人年の間に、計906例の脳卒中死亡が認められた。
・喫煙者の家族と暮らす非喫煙女性の脳卒中死亡の危険率は、家族に喫煙者のいない非喫煙女性と比べて、すべての被験者で1.14、40~79歳では1.24、80歳以上では0.89であった。
・危険率はくも膜下出血で最も顕著であった(すべての被験者での危険率1.66)。