暑い時の水分補給には何が良いのか?
サッカー観戦が心イベントリスクを増加させるかどうかは、議論の余地が残されている。2006年にドイツでワールドカップが開催されたが、オーストリアの研究者らは、バイエルン地方のサッカーファンの研究において、心イベントに対する情動ストレスの影響を評価した結果を報告している。本調査では、自国のチームが試合しているかどうかにかかわらず、サッカー観戦は心イベント発生率の増加に関連しておらず、スポーツイベントの観戦で心イベントリスクは増加しないという仮説を支持する結果となっている。
著者らは、ワールドカップの期間と対照期間におけるバイエルンの統計・データ管理委員会による、以下の疾患における診断データを分析した。データは、ワールドカップ中ドイツチームの試合があった7日間、ドイツチームの試合がなかった24日間、対照期間の3群で比較した。
主な結果は以下のとおり。
・バイエルン地方の1日当たりの総心イベントにおいても、他の調査疾患においても、対照期間に比べて、ドイツチームの試合があった7日間、試合のなかった24日間における有意なイベント増加はみられなかった。
・この結果は、年齢、性別、負け試合、外気温、二酸化窒素の大気汚染レベルを調整後も、本質的に変わらなかった。