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40歳以降に持久運動を始めた男性は、30歳以前にトレーニングを始めた男性と同等に、長期的な心臓へのベネフィットを得られることが、フランス国立健康医学研究所の研究で示されました。
今回の研究は、心疾患の危険因子のない55~70歳の健康な男性40人を対象としたもの。被験者のうち10人は、週2時間を超える運動をしたことがなかった。その他の30人は、週7時間以上の運動を30歳以前または40歳以降に開始し、5年以上継続していた。運動の内容はサイクリングまたはランニングで、この「比較的激しい」持久運動を30歳以前に始めた群は平均39年間、40歳以降に始めた群は平均18年間運動を継続していた。安静時心拍数は、運動をしていた両群はいずれも同等だったが、非運動群では大幅に高かった。また、運動をしていた両群の男性は、運動していない群に比べて最大酸素摂取量が大幅に高く、心臓の構造および機能に運動による改善の根拠が認められたという。
同研究者は、「このことから、加齢による生物学的変化があっても、心臓は持久トレーニングによって改良することができると考えられる。40歳から始めても、心臓へのベネフィットが減じることはないようである」と述べる。ただし、「持久トレーニングは骨密度、筋量、酸化ストレスにも有益であり、このようなベネフィットは若いうちにトレーニングを始めるほど大きいことがわかっている」と、付け加えている。
運動によって心臓の構造や機能の加齢による衰えを阻止することはできないが、遅らせることは可能だと、同氏は指摘。「生活習慣を変え、運動を増やすのに遅すぎることはない。また、週に何時間もの高度なトレーニングをする必要はなく、エレベーターの代わりに階段を使ったり、定期的に庭仕事をしたりするだけでもベネフィットがある」と述べている。
特に男性は45歳を過ぎると虚血性心疾患の危険も増大すると言われていますし、かく言う私も開業後に体重が結構増えてしまい、それを改善すべく運動を開始。今では学生時代の体重よりやや減、程度になっています!