暑い時の水分補給には何が良いのか?
「笑い」は、うつ病および潜在的な精神疾患の発症および進展の診断ツールとして有用である可能性が、スペインの研究者らにより報告された。笑いは医学分野において、健康へのよい影響をもたらすことや重大疾患の予防や治療の手法としては研究されてきたが、疾患の予測指標となる可能性や診断ツールとしての可能性については検討されていなかった。
研究グループは、うつ病患者と健常対照の笑いを登録し評価を行った。主な結果は以下のとおり。
・対象者は、うつ病患者30例、健常対照20例であった。
・分析の結果、うつ病患者と健常対照では、笑いのタイプに有意な差がみられた。
・笑いとうつ病状態との間には強い関連性があることが示唆された。
・一方で、本分析結果は以下の点で限定的であった。
(1)笑いを喚起するようユーモラスなビデオを制作したため、評価された笑いは可変的なものであった。
(2)記録された笑いの中には、楽しく笑っていないものがあったと思われた。
(3)笑いのエピソードの評価は、個人的な記録に依存していた。
(4)評価した笑いの数は相対的に少なく、うつ病に悩む代表的集団ではない可能性があった。
以上を踏まえたうえで、著者は「笑いは、うつ病および潜在的な精神疾患の発症と進展の診断ツールとなりうる可能性がある」とまとめ、「笑い声は対人関係において、深層心理に潜む感情や気分を表すものといえる」と述べている。
うつの始まりは睡眠障害とよく言われますが、うつ状態にある方は表情に乏しく、確かに「笑う」という反応には乏しいかも?知れませんね...