暑い時の水分補給には何が良いのか?
喫煙者や元喫煙者ではコーヒーの本来の味が失われる可能性がある――こんな研究結果が、仏での研究で示されました。喫煙者や元喫煙者は非喫煙者に比べて苦味を感じにくいという。
同研究者らは、約450人を喫煙者、元喫煙者、非喫煙者の各群に分け、甘味、酸味、苦味、塩味とその強さをどの程度認識できるかを調べた。その結果、塩味、酸味、甘味の検出能力に喫煙の影響はみられなかったが、カフェインの苦味を検出する能力には影響がみられた。カフェインの苦みを正しく特定できなかったのは喫煙者では約20%、元喫煙者では約25%、非喫煙者では13%だった。
同氏らは、直接の因果関係を証明しなかったが、たばこに含まれる有毒化学物質への曝露の結果であるとした。同氏は、「たばこの煙の化合物が蓄積し、禁煙後も味蕾の再生が妨げられ、一部の味の検出能力を低下させる可能性がある。苦味の認識は、禁煙または喫煙開始予防の“ツール”として、より詳細に検討する必要がある」と述べている。
喫煙が味覚喪失の原因になりうることはすでに知られているが、喫煙後に味覚が元どおり正常になるか、またどの程度の期間がかかるかは明らかではなかったという。