暑い時の水分補給には何が良いのか?
「インターネットで調べる」「ググる」といった行為や言葉は,若い人を中心に日本でも日常生活に広く浸透している。インターネット上の情報検索ではオンライン辞書であるウィキペディアの情報が上位に出てくることは少なくない。 カナダの研究者らは医学・科学・化学領域の英文ピアレビュー誌における同サイト引用の実態を調査・報告した。
同氏らは健康科学関連の分野においてもウィキペディアは最も使用されているオンライン情報源である一方,編集方針上の性質から情報の信頼性には懸念が残っていると指摘。また,医師の間ではウィキペディアを信頼できる情報源として用いないよう提言も行われている一方,日常臨床で同サイトを使用する若手医師は約70%に上るとの報告もあると紹介。一般市民だけでなく,医療専門職の間でも同サイトを情報源として受け入れる動きが広まっているが,健康科学領域の学術誌における実態は明らかになっていなかったとして今回の検討を実施した。
抄録・引用文献データベースなどを用い,ウィキペディアが開始された2001~13年頃までの引用を含む英語文献を収集。健康科学領域の学術誌を抽出して調べた。その結果,3つの健康科学領域の学術誌データベースから,ウィキペディアからの情報を用いた2,049回の引用を含む,1,008の掲載誌における1,433報のフルテキスト文献が得られた。ウィキペディアの引用が見られた文献数は経時的に増加しており,そのほとんどが2010年以降に集中していた。
同氏らは検討対象のうち,高インパクトファクターの25誌のウィキペディア引用状況を検討。Natureなどでも同サイト引用が確認された。以上の結果から,Bould氏らは健康科学領域の多くの雑誌で不変の,エビデンスに基づく情報源が利用可能であるにもかかわらず,誰もが編集可能な三次情報を引用していることが明らかになったと指摘。専門誌編集者や査読者がウィキペディアからの引用を含む文献を掲載する際には注意するよう求めている。