暑い時の水分補給には何が良いのか?
世界の寒い北方地域に住む人では、温暖な南方地域に住む人に比べ、肥満に関連する腸内細菌が多いことが、米カリフォルニア大学バークレー校の研究でわかった。
この研究結果は、アフリカ、アジア、欧州、北米、南米に住む1,000人超の腸内細菌を分析し、得られた。同研究者は、「肥満は悪いものだと考えられているが、おそらくかつては、寒い地域で生存するために、食事からより多くの脂肪とエネルギーを摂取することが重要だったのだろう。現代の我々の腸内細菌は先祖に影響されている可能性がある」という。
同氏によれば、肥満関連の腸内細菌は食物からより多くのエネルギーを抽出でき、今回の結果は、健康的な腸内細菌が地理的地域によって異なる可能性があることを示唆しているという。
共著者である米アリゾナ大学の研究者は、「今回の研究結果は非常に興味深い。おそらく、腸内細菌叢の変化は、ヒトなど多くの動物が異なる環境条件に適応するために重要なのだろう」と述べている。