暑い時の水分補給には何が良いのか?
「幸せな人は長生き」という報告は多々あるが、米国の最新研究によると、「どのようなときに幸せを感じるか」によって、免疫にかかわる遺伝子の働きが、大きく左右されるようだ。好きなことを楽しむ「快楽追求型」の人は、ストレスを感じているときと同じように炎症を誘発する遺伝子群の働きが強いのに対し、人生の目標に向かってより深く努力していく「生きがい追求型」の人では、からだを守る免疫系の遺伝子が活性化していたという。
この研究では、健康な男女 80 人(35~64 歳)に、主観的幸福度尺度とうつ病評価尺度の質問票に回答してもらい、白血球の遺伝子発現との関係を調べている。回答内容から「快楽」 と「生きがい」の、どちらの幸福度が強いかを判定している。ちなみに、快楽追求型の人のほうが多く、生きがい追求型と判定された人は 22%にすぎなかった。どちらのタイプも幸福度が高いほどうつ傾向は低かった。
しかし、被験者から採取した白血球中の遺伝子群を 年齢、性別、人種、喫煙歴、飲酒歴などの影響を除外して 調べたところ、快楽追求型の人は、炎症に関連する NF- κB などのシグナル物質の発現が強く、抗ウイルスや免疫に関連する遺伝子群の発現が減少していた。生きがい追求型の人は、その逆の反応を示した。著者らは「長生きと人類の繁栄のためには、快楽に溺れるより、生きがい追求型の幸せを求めたほうがいい」としている。 日本はここ数十年であっという間に世界一の長寿国になってしまい、男性は定年後も約20年以上の余生がある時代になって来ています。今後、さらに生きがいを追求することの必要性が高まって来るのかも?知れませんね...