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新しい血液検査で膵がんを早い段階で発見できるようになる可能性がある――デンマーク、コペンハーゲン大学病院研究グループが報告した。ただし、この検査法は予備段階のものであり、早期の膵がん患者を正確に診断できるとはまだ言えないという。
米国がん協会(ACS)によると、膵がんにはスクリーニング法がなく、診断されるのは後期であることが多い。したがって治療が難しく、予後は不良だという。米国腫瘍学ネットワークの関係機関である米テキサス・オンコロジーのDonald Richards氏によると、唯一の治療法は外科手術だが、手術をしても大部分は治癒に至らず、さらに多数の患者では手術という選択肢すらない。「ごく初期の段階で膵がんを検出できれば、この状況を変えられる可能性がある」と、同氏は述べている。
新しい検査法は、ミクロRNAと呼ばれる遺伝物質の一部にみられる特徴的なパターンの有無を調べるというもの。このパターンがみられる場合、膵がんの確率が高いという。その結果、膵がん診断に利用できる可能性のある2種類のミクロRNA検査が見つかった。現時点では、偽陽性が多いことがこの検査法の弱点の1つだという。研究グループは、MRIやCTスキャンで確定診断する前に、これとCA19-9 検査を組み合わせて利用できる可能性があると述べる一方、新しい検査法が広く使われるようになるまでには、今回の予備的な結果の妥当性を確認し、その臨床的意義を理解する必要があるとしている。
膵ガンを含めた消化器ガンでは血液の検査で早期発見することは極めて困難です。まして膵ガンとなると超音波やCT検査で腫瘍が確認された時には根治治療がかなり難しいガンです。この報告ではまだ実用段階には程遠い感じではありますが、将来は膵ガンも血液検査で分かる時代が訪れるかも?知れませんね!