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チョコやお茶などの摂取で糖尿病予防?

佐藤浩明

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チョコレートやお茶、ベリー類に含まれる成分が糖尿病やその他の疾患予防に有効な可能性があるとの知見が、英イースト・アングリア大学の研究者らの大規模栄養調査から報告された。

 今回の検討では特にパセリやタイム、セロリといったハーブや野菜に含まれるフラボン、ベリー類や赤ブドウ、ワイン、その他赤色や青色をした果物および野菜に含まれるアントシアニンの消費に着目した。

 その結果、フラボンやアントシアニンの消費レベルの高さは、良好な血糖コントロール、およびインスリン抵抗性や炎症レベルの低さに関連していることが明らかになった。慢性的な炎症は、糖尿病や肥満、心血管疾患および癌に関連することが知られている。

 同氏によると、「これらの強い生理活性を持つ成分が糖尿病リスクを減らすかどうかについて、ヒトで大規模に検討した研究はこれが最初の1つとなる」という。研究室レベルの検討では、フラボンやアントシアニンが血糖値に影響する可能性は過去にも示唆されている。しかし、これらの成分の日常的な消費がヒトの血糖値や炎症、インスリン抵抗性にどのように影響するかはわかっていない。

 同氏らによると、糖尿病リスクを低下させるには具体的にどのくらいの量を摂取する必要があるのかは不明なままだ。これらの成分によって実際どのくらいの健康面の便益が得られるかもわかっていない。今回の研究は、これらの成分の消費と健康上の便益がありそうだということに関連は見出したが、その因果関係まで確認したものではない。

 論文共同執筆者は、「チョコレートやワインのように従来不健康と考えられてきた食物に、有益な成分が含まれている可能性があるというのは興味深い。これらの物質を同定し、分離できれば、食生活を健康的にできるかもしれない」と述べている。

 一時期、ワインに含まれるレスベラトロールに注目が集まりましたが...色々な食物にはこの様な抗酸化物質が含まれており、それが健康増進に寄与することは疑いようのない事実です。でも、大量に摂取すれば良いというものでは当然ありませんので...この様な食品を意識して適正量を摂取することが一番大事なのだろうと思います!

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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