暑い時の水分補給には何が良いのか?
不眠症状の中でも、とくに「入眠障害」と「体力の回復が得られない睡眠」を訴える患者では、死亡リスクがわずかだが高いことが明らかにされた。総死亡は約2~3割、心血管疾患死は約3~6割増大することが、2万人超の男性を対象にした試験で判明した。一方で、「中途覚醒」や「早朝覚醒」については、総死亡、心血管疾患死ともに有意な増大は認められなかった。不眠症は高齢者でよくみられ、死亡リスクと関連している可能性が示唆されているが、これまでその関連についての証拠は混然としていた。
おもな結果は以下のとおり。
●被験者のうちベースライン時において、「入眠障害・ほぼ毎日」と回答した人は4.1%、「中途覚醒・ほぼ毎日」25.2%、「早朝覚醒・ほぼ毎日」7.7%、「体力の回復が得られない睡眠・ほぼ毎日」6.2%、「日中の過度の眠気・ほぼ毎日」11.1%であった。
●多変量(年齢、生活習慣因子、一般的な慢性疾患の有無)で補正後の総死亡に関する危険率は、症状がない人と比べて、「入眠障害・ほぼ毎日」と回答した人は1.25、「中途覚醒・ほぼ毎日」1.09、「早朝覚醒・ほぼ毎日」1.04、「体力の回復が得られない睡眠・ほぼ毎日」は1.24であった。
●「入眠障害・ほぼ毎日」の男性は、同症状のない男性と比べて、心血管疾患死リスクは55%増大した。
●「体力の回復が得られない睡眠・ほぼ毎日」の男性は、同症状のない男性と比べて、心血管疾患死リスクは32%増大した。