暑い時の水分補給には何が良いのか?
国際アルツハイマー病協会(ADI)は、世界の認知症患者数が2050年までに3倍以上になる可能性があると、ロンドンで開催されたG8認知症サミットで発表した。
現在、世界の認知症患者は推定4,400万人だが、2030年には7,600万人、2050年には1億3,500万人になると予測されるという。1億3,500万人という数字は、ADIが「2009年世界アルツハイマー病レポート」で推定した数よりも17%多い。
今回の報告は、世界における認知症患者の分布が最富裕国から中・低所得国に移行することも予測しており、2050年には認知症患者の71%を中・低所得国居住者が占めるという。広い地域で均質の認知症ケアが必要となり、そのための研究を世界的な優先事項としなければならない。ADIは、政策決定、保健・社会医療サービス、医療制度の策定を同程度に重視するよう奨めている。
G8認知症サミットでは、認知症研究と政策の新しい国際的アプローチを模索している。ADIの研究者は「G8の国だけでなくすべての国が、認知症の研究を持続的に増進していかなければならない」と述べている。ADIは、「認知症の蔓延に対して政府、産業、非営利団体共同の世界的な行動計画が緊急に必要である」としている