暑い時の水分補給には何が良いのか?
決まった時間に就寝・起床する女性では健康的な体重を維持する傾向がみられることが、新たな研究で示唆された。これまでの研究で、睡眠不足が体重に影響を及ぼすことが示されているが、米ブリガムヤング大学のチームによると、一定した睡眠時間が体脂肪に影響する可能性があるという。
同氏らは今回の研究の結果、1週間にわたってほぼ同じ時刻に就寝・起床していた群は、健康的な体重を維持しており、体脂肪が少ない傾向がみられた。8時間から8時間半の睡眠を取っていた群は体脂肪が最も少なかった。睡眠パターンに変動(90分超)のみられた群は、変動が60分未満の群に比べて体脂肪が高かった。また、睡眠時間が6時間半未満または8時間半以上であることも、高い体脂肪率に関連していた。
睡眠の質も重要であり、良質な睡眠を取っていた群は体脂肪が少ないことが判明した。睡眠の質とは、床についていた時間のうちどのくらい眠っていたかを示す評価値。同氏によると、夜更かしや、朝遅くまで寝ていることはベネフィットよりも害のほうが大きいという。一貫した睡眠パターンは良好な睡眠の基本であり、睡眠が変化すると身体活動のパターンも変化する。さらに、代謝に関与するホルモンに影響が及び、それが体脂肪の増加につながる可能性があると、同氏は説明している。睡眠の質を向上させるには、寝室を静かに、涼しく、暗い状態に保つとよいという。
別の研究者は、今回の知見は若い女性に限定されるため、さらに研究を重ねる必要があるとする一方、男性への関連を否定する理由は見当たらないと指摘。「現時点では、体重管理と健康における睡眠の重要性を再確認しておくことが妥当である」と述べている。